日本の林業へようこそ
 一番草が出てくるのは春先から夏にかけてであり、強烈に多くなるので、大体梅雨時期の今ぐらいが下草刈りの真っ最中となる。すなわち大きな木はなく、小さな木しかなくて、草が一面に生い茂っている状態である。しかも真夏。ハチとヘビとの大格闘になる。ゆえに、林業の中でこの下草刈りというのが一番ハードな仕事と言われている。
 切った2メートルの草は下に落ち、それが養分になる。そうすると苗木はますます大きくなるが、どれくらい大きくなるかというと1年経ってせいぜい数センチから十数センチで、その間に周りの草はやっぱり2 メートルになる。従って、次の年も切ることになる。

 ではいつまで切るかという話だが、苗木がだんだん大きくなって2メートル以上になるまで切る。

 つまり、草よりもちょっと頭を出すようになれば、放っておいても大体苗木は大丈夫になる。それが約6~10 年後と言われている。但し、これは場所による。良い所であればあるほど草は伸びるから、そうすると草も木も大きくなり、こういう所に限って6 年では足らず7~10 年かかる。あんまりひどいから年2 回やるという所もある。それが下草刈りというものだ。

 幸運にも、大分県の中でも当家はあまり獣害というのはないが、中津やその周辺になるとシカが嫌と言うほどやってきて、途中で木がシカにやられてしまう。そこでシカ用ネットを張るという、大切な仕事が入る。最近特にシカが多いらしく、中津江村にも最近シカの形跡がある。形跡があったかな、と思ってからシカだらけになるまでには、そう時間はかからないはずだから、もうすぐ中津江村もシカだらけになるのだろうと言われている。いずれにしても、獣害は今深刻である。
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