日本の林業へようこそ
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 では林業は今どういう感じで動いているかという話だが、私のところは45年ぐらいの木が中心の杉林を持っている。ただ平成3年の台風により大打撃を受けたため、相当数倒れてしまい、そこで植林し直した所が結構あるが、基本的には40~45 年ぐらいの所が中心の山だ。これは日本における人工林のカーブとほとんど一緒だと思う。「言うなれば日本の林業はこうだ」と言いたいところであるが、分からない部分も多いため、今日は当家の資料を持ってきた。これで「当家林業の現状」を見ていただきたい。ここには当家の伐採費用と収支について書かせてもらった。
 一般的には経営はどうかという事をいろんな人に訊くが、「そういった事は計算したことない」とばかり言われて分からないのが実態である。こうやってずっと1年目から50年目あるいは70年目までかけて木を作り、山の木がだんだん大きくなってくると木を切って売ることになる。本当だったら35年で切りたかったのだができなかった。
 私の祖父の義兄が政治家で、どうしても自分では林業経営ができないということで東大から祖父を連れてきて妹の婿養子にした。すなわち祖父は東大の林学科にいたわけだが、当家は昔からその地にいたものの、本格的に林業を始めたのは基本的にはその頃からあと、つまり祖父が来てからである。当家の今ある木というのは、いわばその当時の東大の最先端技術で育てられたものである。
その結果、何が植えられているかというと、杉の木の中では特に当地方に多いのは「やぶくぐり」という種で、この種は藪をくぐっていく。すなわち、多少曲がっていくがやたらと材質はいいとい
う物である。
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